12社目★リクルート転職サイト初登録からSEへ①~就労期間2年~

12社目・リクルートの転職サイト初登録SEへの道①~就労期間2年~

ドラッグストアの派遣を2カ月で辞めてからは、「転職するにもパワハラなどのトラブルにも対応してくれる派遣会社を選ばねば」という思いが強まった。求人雑誌を眺めながら、次の職場を探す日々だが、ここにきて転職サイトを活用するようになった。

 

これまで使わなかった転職サイトを急に使うようになったのは、ちょうど高校時代からの友人が転職活動で「就活サイトを通して転職を決めた」というのを聞いたからだ。

 

友人はどちらかというと不良で、人生が上手く行っていないタイプ。仕事をバックレたり、仕事先で喧嘩して辞めるなど問題の多い人物だ。にも関わらず、彼が転職できたと聞くと、「僕もひょっとしてチャンスがあるのでは?」と思うようになる

 

そこで彼と同じ転職サイトに派遣登録してみる事にした。今も有名なリクルートエージェントという派遣サイトだ。

 

リクルートエージェント登録の流れ

 

申し込みフォームからサイトに登録して3日後くらいだった。「遅くなり申し訳ございません」とケータイに連絡が入る。内心ビクビク電話を受けたのだけど、話していると申し込み内容との相違確認のような会話しかしなかった。いたずら防止の意味だろうか。

 

書いた事をまた説明する面倒さがあるのだけど、話さないと進まないので仕方が無い。けっこう突っ込んだ事を聞かれて、「過去の空白期間」の事も話したが、転職経歴が多すぎた事で軽くスルーされるという事態に。ある意味ラッキーだ。

 

どちらかというと、今現在の転職活動や就活記録を聞かれている。ここ数年は頑張っていた事や、前職はパワハラがあった事で辞めたなど全て話をした。転職サイトそのものが初で、僕にしてみればハードルが高い。”ダメ元”で色々と真実を話したのだ。

 

電話に緊張したせいか、話している途中でお腹の具合が悪くなったので、「掛け直しますので、少しトイレに行かせて下さい」というトラブルもあったが「あ、大丈夫ですよ」と親切な対応をされる。恥ずかしいがトイレが終わってから掛け直した。

 

また僕のこれまで言えなかった事も事前に話した。「発達障害っぽいところもあって、同時作業が苦手で怒られる事が多いんですよね」といった弱点の部分だ。「どうせ転職サイトは優秀な人しか採用しない」と思っていたので、現実を突きつけてやった感覚。

 

あとはお金に困っている事も伝えた。「1人暮らしなので、正社員で働ける場所」を希望すると訴える。転職支援アドバイザーみたいな人が電話で話すので、話し易さはあったのだろう。やや「人生相談の電話か」と間違うような悩みを話したりしている。

 

マイナスイメージになるような話ばかりしたかもしれないが、正社員で働く気に満ち溢れている事は伝わったようだ。「ご紹介できるお仕事もあるので一度こちらに来てみませんか」と言われ、ひとまず派遣アドバイザーと会う事が決まる。

 

希望職は、「なるべく単調な仕事」と伝え、頑なに「正社員の安定を求めている」などとしか言わなかったが、それも込みで事務所でお話出来ればという流れになっている。

 

サイト転職と、求人誌転職の違い

 

色々とぶっちゃけて話したので「僕みたいな人でも仕事は頂けるのでしょうか」と聞いてみたが、仕事を辞めては転職を繰り返す人は普通にリクルートエージェントの登録者にも多いと聞いた。当然だが、どこでも辞める人は辞めるし、続く人は続くと言う事だろう。

 

そしていよいよ紹介される求人を見るのだけど、僕にできる範囲では得意な「工場勤務」があった。そこそこ長く続いていて、安定している企業だったので「これならやれるかも」と応募を願い出る。

 

ただ、そこそこ大きい企業なのでアドバイザーさんから「経歴等に厳しいチェックが入ると思います」とも言われた。

 

しかしここからが転職アドバイザーさんの本領発揮。"これぞ派遣の力"というべき、履歴書や職務経歴書の添削を一緒にやってもらう事になる。

 

転職マニュアルはネットや本に書いてある事を、そのまま丸写しで書けばいいのは基本なのだけど「応募先の企業が求める回答のツボ」はそれぞれ違う。しかし、派遣会社は営業で回っているので各社の採用したい人材のツボを知っている

 

「この企業の面接官は、”企業理念”について賛同する旨を強調して書く方がいいです」など、ピンポイントで具体的に答えを出してくれるので、本来は僕が考えて書かないといけないのだけど、受かる為に手伝って貰うことに・・。

 

こうやって派遣会社に通って、面接のロールプレイングをしたり、履歴書や職務経歴書の作成を念入りに済ませる。それが終わると先方企業への面接に向かうという感じだ。

 

サイトを使った転職活動と言っても、「求人雑誌に電話」しているか、「サイトから応募」しているかの違いで派遣サイトといってもあまり不安に思う必要がないと学んだ。

 

プログラミングという趣味が仕事に!?

 

リクルートサイトからの圧倒的なフォローを受けたことで、悩める転職活動はかなり進んだ。助かったなと思ったのは「発達障害と言われる人も実際に働かれてますよ」と言われた事

 

僕は「障害者枠だと生活が苦しい」と伝えていたが、転職アドバイザーさんは「障害年金などが受けられないグレーゾーン障害と言われる方の働き方は確かに難しいと思います」と言っていた。

 

おそらく、転職サポート現場では仕事を繰り返し転職している"発達障害予備軍"と言われる層もかなりいるのだろう。

 

そして、僕の願い出ていた工場勤務への話も進展している。実際に工場長との面談も済ませるが、あっさりと落とされている。アドバイザーさん曰く、「落ちるのは普通にある事で繰り返し受ける事が成功への道」と言われた。

 

結局、地元企業の工場作業や、大手パソコンメーカーのトラブルシューティングなどを手掛けるコールセンターを受けるも落ちてしまう。この頃は4社くらい連続で受けては落ちるを繰り返していた。やはり僕は受からないのかと心配になる。

 

不採用の連続だったが、落ちる度に別の仕事を受けるため通うのでアドバイザーさんとも日常の会話をする事も増える。仕事を探す傍ら、僕が趣味でプログラミングをしている事を話した時の事だった。

 

正直僕は、趣味でウェブサイトやデータベースを構築する程度なので、無資格の自分に関係ないと思っていたIT業界。

 

「その部分を詳しく話して欲しい」とアドバイザーさんに言われる。そして僕は、「SQLというデータベースを操作する言語が面白い」と伝えるとアドバイザーさんの言葉が強くなった。

 

「ちょうどシステムエンジニアさんを募集している企業がありまして、未経験者の方でも独学でやって来られた方なら採用する会社です!」と僕をSEの仕事に誘ってくれたのだ

 

「好きな事を仕事にできる?」と思う反面、遊びで作ったりするウェブサイトやデータベース。「仕事」で通用するかわからない不安もあったが面接までの準備を整える事になる。急な話でドキドキが止まらない。

 

発達障害の特性は活きるのか!?SE(システムエンジニア)への道

 

僕がやっていたのは、ウェブサイト構築やデータベース構築のプログラム言語。完全な未経験者なので自信がない。とにかく派遣先の企業で顔合わせしてどういう仕事かを具体的に聞く流れになる。

 

先方企業へ行くと、色んな質問をされたり構築したサーバーやウェブサイトを見せて欲しいと言われた。実際に見せたところ、「そこそこの腕はあるんじゃないですか?」と僕のオタク知識があっさりと評価される

 

僕も特性上で不安な事は伝え「パソコンに集中できる環境なら、これくらいならある程度はやれると思います」と言った。すると、面接官の人も「むしろ1人で集中できる人じゃないと困るんですよ。ウチの業界は」とも言われ、その場で採用が決まる。

 

リクルートではこれが5社目の面談となったが、ようやく採用が決まり「転職サイトを使って良かった」と安堵した。雇用形態も試験期間の3ヵ月が過ぎたら正社員に登用してくれると約束できたので、ようやく僕の正社員人生が始まると思うと込み上げる物があった。

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