13社目★リクナビで転職PCコールサポートセンターへ②~就労2年目~

13社目★リクナビで転職PCコールサポートセンターへ②~就労2年目~

コールセンター面接に受かった事で12回目の転職に成功。ここからは現時点で働いている仕事の話になる。発達障害の特性が大きく影響し、会社を転々としてきたが今は安定して働けている事を伝えたい。

 

発達障害者の一般就労はキツイと言われる事もあるが、何事も適材適所で"自分が何とかやっていけると思える場所"を探せればそれでいいようにも思う。何回でも転職して納得できるまで探すというのは、僕の人生経験から来ている。

 

また「1つの場所に固執して就活や転職活動をするのも道を狭める原因」だと覚えておくと良い。僕の場合、ハローワークからの就活は失敗続きだったけれど、派遣会社や就職サイトを活用した事でチャンスが巡って来た

 

人それぞれの個性があるように、仕事を探す場所にも向き不向きがある。どんなささいな事でも、可能性を捨てないようにして欲しい。それでは今の仕事を伝えて行こう。今回の転職体験記がラストになる。

 

コールセンターはきついかもしれないが、好きかどうかで難易度は変わる

 

面接に受かってからは、ひたすら研修が入った。実務も兼ねるのだけど最初の1か月はすべて研修生としての時給換算。とにかく一人前になるために訓練する日々。コールセンターはきついというが、覚えるまでのマニュアルは確かにきついのかもしれない

 

ただ、マニュアル主義の僕にとっては逆にありがたい。まずはお手本が無いと崩れやすいからだ。研修内容は基礎的な事ばかりだったがそれでも「さすがにこれじゃダメだろう」と思う事もしばしば。もう少し簡単な言葉に噛み砕けない物かと思った。

 

というのも「パソコンに無知な人への返答はマニュアルでは通じない」と経験則から考えて間違いないはない。案の定、マニュアルが通用しない場面もでるのだけど、それでも僕は動じなかった。パソコンなら少々のイレギュラーを請け負う事ができるからだ。

 

事前に培っていた知識とスキルが功を奏し1か月の訓練が終わる。他にも訓練している同期の若い男の子がいたのだけど、僕と10歳くらい離れていて何かと不器用だった。パソコン知識はあるけれど、マニアレベルではないという感じ。

 

お互いに必至だったので、昼食を一緒に取るなど会話する仲になった。似たような状況で入社する人とは、面倒かもしれないが少しは会話しておくといいだろう。孤独感から解放されやすくなる。

 

コールセンターはつらいよ・・クレームが。

 

初日から大忙しだった。とにかく朝の受け付け開始から電話がひっきりなしに掛かって来る。これは僕も体験した事があるので分かるが、待たせると言うのはお客側としてはイライラのひと言

 

しかし、いつも大人数でコールセンターが回せるほど景気も良く無いので、必然的に「待ち」の姿勢を取ってもらう事になるのだ。やっと繋がった人からの第一声が「オタク、どれだけ待たせてるの?」とかだと怖い。

 

これもマニュアルに倣って、謝罪するだけではあるがクレーム系はストレスになるのであまり受けたくない。丁寧な言葉は僕の得意分野。もともと人と距離を取るような話し方をして生きてきたので役立つ事になる

 

研修でも言われたが、日常的に丁寧な性格というのは僕の強みなようだ。仕事はひとまず上手く進む。「パソコンがネットに繋がらない」というケースは多いが、不思議なくらいLANケーブルが抜けている人の多さにも驚く。

 

よく、「ケーブルを抜き忘れていないかご確認ください」と説明書に書いてあるが、実際に起こっているようだ。意外とトラブルシューティングと言っても簡単で、コントロールパネルを開いてもらったりしながらそこを僕がナビゲートしていく。

 

苦手の同時作業も、相手を見ないで済むので何とかなる

 

心配していたのは、電話しながらパソコンを触る事だったが”相手の顔が見えない”という点で助かった。携帯販売の時は、目の前に人がいたので同時作業ができなかった。しかしコールセンターの場合は、相手が目の前にいないのでスカイプを友達とする感覚になるのみ。

 

僕の同時作業が苦手な脳の回路は不思議な物で、こういうところで出来たりできなかったりするので当人も困ると言う訳だ。出来ないと思った事が出来る分には助かるのだけど、出来るつもりで出来なかった経験が僕を苦しめてきた

 

人前に出ると頭が真っ白になるタイプなので、本来はこういった仕事で裏方に回るべきなのだろう

 

ただ、どうしてもミスが出やすい面もある。相手から色々と情報を聞き出して、こちら側でデータ入力している時などにソレは起こる。パソコンの不具合の状態についてこちらで調べている時、お客さんから「ねえ、まだ?まだなの?」と煽られる時だ。

 

「焦るからそれは言わないで欲しい」とも言えないので、急かす人の時はミスが出やすい。「もうしばらくお待ちください」と言いながら、顔から吹き出る汗をひたすらぬぐっていた事もある。本当に急かしてくる人はごく稀なので、乗り切っているが精神的にはプレッシャーだ。

 

元気に働いて行く

 

今はこんな調子で毎日働いている。初めて働いた22歳の僕は39歳になった。思えば転職を12回して、13回目でやっとそれらしく落ち着いている。

 

「発達障害」というのも、実は最近になって上司に打ち明けている。というのも、勤続2年になる事もあって「そろそろサブ主任としてやってくれないか」と打診されたのがきっかけだ。

 

サブ主任になると、主任の不在時などは代行で業務を担当する事になる。僕も主任の仕事ができないわけではないけれど、主任の場合は何かトラブルがあった場合に自分の仕事プラス、トラブル対応と言う仕事をする必要がある。

 

僕はこれに自信が持てず、同時作業が困難だったり、フロアにいる社員スタッフとコミュニケーションを取る事ができないかもしれないと相談した。もちろん、常に仕事は覚えていくのは前提だ。主任も、この話を聞いて「無理はいわないけど、徐々に仕事を助けてくれよ」と言っていた。

 

僕も今はわからないが、少しずつ自分のできる範囲で業務を増やそうと思っている。特性に合わせてステップアップする気持ちだけは常に持ち続けたい

 

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