13社目★リクナビで転職PCコールサポートセンターへ①~就労2年目~

13社目★リクナビで転職パソコン電話サポートセンターへ①~就労2年目~

SEを辞めてからは4カ月ほど身体を休めた。うつ診断もされたので、医師から診断書を書いてもらえすぐに失業手当が降りたのも大きい。無収入ではないので、ゆっくりと次の仕事を探す。

 

ひとまずすぐに働ける状態に無いので、信頼できそうな転職サイトに登録だけしておくことにした。この時に登録したのは今もある「リクナビ」と「マイナビ」である。

 

小さい転職サイトだと仕事も少ないので、当時から目立っていた安心できそうなこの2社を選んだ。この2社には「スカウト」という制度もあって、非公開求人情報を流してくれるなど使い勝手も良い

 

休養中なので、このように転職活動は自宅のみで行い求人を眺める。「スカウト」の機能もしっかりしていて、僕の元に「ホームセンター品出し」や「交通警備員」などへの誘いが届く。だが「やる気が無い仕事」だったのでスルーを続けていた。

 

そんなある日、見落としそうになった案件に気がつく。

 

それは家から自転車で5分くらいの勤務地で、「大手パソコンメーカーのコールセンター社員」の募集案件。仕事の内容は、パソコンの設定作業を電話でお手伝いするというもの。僕はパソコンの設定業務をしていたり、SEをやるなどパソコンが好きだったので応募したくなる。

 

最初から正社員スタートではないが、頑張り次第で正社員にもなれるとの事で希望が湧いた。だいぶ失業保険の残り給付日数も減って来たので受ける事を決めた。ちなみにこの案件は月給16万円。都会でない僕は、生活もできると踏んで転職希望を出す。

 

それにしてもメールをうっかり見逃がしていたらと思うとゾッとしてしまう。この時も、3日メールボックスを開いて無かったので見つけた時はちょっと焦った。転職サイトのメールはなるべく毎日見る事が大事なのだろう

 

一斉送信されたようなメールでも転職案件は見つかる

 

オファーに対して応募すると、その後はメールでのやり取りになる。数回の連絡を取ると、履歴書職務経歴書を持参して面接に向かうだけ。ただオファーされているけど、実質は「誰でも良いのだろうな」という感じも伝わって来る。

 

メール文章がテンプレート化されているし、一斉送信感も凄かったからだ。サイトでの仕事探しではこういう事は多い。いくつかサイト派遣登録をしてきたが、時代の流れか機械的に感じる部分は増えたように思う。

 

実際に先方企業に出向き、人が出てきて「ちゃんと人が関与しているのだな」という気持ちを抱く。そうは言っても、それなりに名の通った企業。「ザ・会社員」みたいな女性の面接官が出てきてさっそく僕との面談に入る。

 

もうこの頃になると僕の履歴書も、職務経歴書も嘘っぱちが並べられている。これは過去に派遣会社のスタッフさんに教わった、「お互い(企業と自分)に取ってプラスにならない項目は真面目に書かないでいい」という話に沿ったもの。

 

「わずか数週間で辞めた」といった、露骨な辞め方はもちろん「仕事ができずリストラ対象となった」など、誰も調べるに調べられない話は削除していく。そうなると、ある程度の転職歴があってもそこそこ見栄えする経歴になっているのだ

 

僕に限らず、転職歴の多い人にはこういった書き方を勧めていると以前に派遣会社で言われた時は、確かに合理的な考え方だと納得した。

 

「発達障害」を面接で言えない人は言い方を変えよう

 

面接ではほとんどパソコンスキルについて聞かれた。正直、パソコンのトラブルシューティングは過去にもやってみたいと考えた事があったので、ここはとにかく受かるように話を進めた。

 

堂々とした話し方はもちろん、友人のパソコントラブルなどは簡単に解決している事を話した。友達がほとんどいないので、嘘っぱちだが友達関係など企業にわかるはずもない。

 

また、ここで僕の苦手とする「同時作業」についての話はしておいた。「発達障害」とは言わなかったが、言わなかった理由はこれまでの経験上、言ったところで配慮されるかどうかわからないからだ

 

それよりも、「同時に物事をする事が苦手です」と言う方がわかりやすく伝わる事に気がついている。

 

それを伝えた上で、「同時作業が苦手ではありますが、順を追ってメモするなど改善策は持ち合わせています。また、1つ1つ確実に仕事を終える事が僕の強みでもあります」と自分でセルフフォローできるようにもなっていた。

 

「出来ない」と言ってしまうと相手も採用に不安が出るが、「出来ないけど工夫次第でどうにでもなる」という言い方なら相手も聞く耳を持ってくれる。「発達障害」といえない人は、苦手な作業をいうのもありだ。

 

僕みたいに「同時作業が苦手」といった言い回しに変える事なら平気な人もいるのではないだろうか。後日、電話が掛かってきてパソコンのトラブルシューティングに採用される。

 

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